【男性・管理職向け】女性部下を1人でも持ったらまず読むべき本5選

男性管理職にオススメの本

パワハラ・セクハラや、女性の働き方における課題を考えていく中で、生物的な理由であれ、社会的な理由であれ、

「男と女はちがう」という状態が確実にあるんだ

と感じました。

女性部下に対しては、男性部下とは異なるアプローチが必要な場面があると思います。

「女性には気を遣え」とか「平等に扱え」などの対処法ではなく、「なぜ異なるアプローチをとらなければならないのか」について納得できるオススメの5冊を紹介します。

管理職のためのハラスメント予防&対応ブック

弁護士の向井蘭さんが書いた、ハラスメントの基本書です。

マンガの部分を眺めるだけでも、世代間ギャップや価値観のちがいから生まれる、ハラスメントのよくあるケースを知ることができます。

法律の内容はもちろんですが、多くの相談対応から作成されたと思われる、パワハラ・セクハラをしやすい人の具体例や、パワハラ・セクハラが起こりやすい状況の具体例がたくさん掲載されています。

部長、その恋愛はセクハラです!

部長、その恋愛はセクハラです!

牟田 和恵 集英社 2013-6-14

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職場で日々問題になるセクハラは、白黒つけられないグレーゾーンがほとんどであり、黒にしないためには、初期対応が大事であることがわかります。

女性は「逆らわずにいる」ことで拒否のメッセージをあらわそうするので、男性が合意だと勘違いしてしまうという、男女間の認識のギャップについて詳しく解説されています。

セクハラ問題という観点から、「男と女はちがう」ということを実感できる新書です。

女と男 なぜわかりあえないのか

『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』や『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で有名な、橘玲さんの書籍です。

男性は、テストステロンというホルモンの影響で、性的なことを考える頻度がものすごく高いが、女性は、自分の肉体を守るためにも身体の興奮と自分の主観の興奮が一致しないことなど、いろいろな研究結果を用いて男女のちがいについて説明されています。

男性は、「托卵」を防ぐために暴力で女性を支配しようとするのに対し、女性は、子孫を守る上でのリスクを避けるために、「いじわる」という間接的な攻撃を使うという、人間のかなしい性質についての解説が興味深いです。

女性脳の特性と行動

女性脳の特性と行動 深層心理のメカニズム

ローアン・ブリゼンティーン パンローリング株式会社 2017-12-17

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エストロゲンなどのホルモンが、女性の脳でどのように働くか、胎児期から閉経後までどのように変化するかを、女医さんが詳しく説明しています。

月経周期により、日ごと変わるストレスの様子などの基本的なことや、妊娠によって文字通り女性の脳が、構造的・機能的・不可逆的に変化することなどの最新の研究結果がまとめられています。

いきなり個人の資質に応じた指導や管理は難しくても、女性が人生のどのステージにいて、どのような身体の状態で働いているのかを、想像するきっかけになる書籍です。

男性問題から見る現代日本社会

男性問題から見る現代日本社会

池谷 壽夫(編集), 市川 季夫(編集), 加野 泉(編集) はるか書房 2016-10-1

女性のことを知って自分とちがう部分を発見することは大事ですが、「女性は社会的に守られているからいいよな」とか、「女性はケアが必要だから面倒だ」と結論づけないためにも、男性自身のことも見つめ直してほしいと思っています。

この本には、競争に向いていない方や、仕事や家庭で「男らしさ」を求められ悩む方々の具体的な事例が記載されています。

自分自身や、周囲の男性の弱い部分を再確認し、自分の働き方や周囲の働かせ方を改めて検討することができるのではないかと思います。

以上、女性の部下がいる管理職の方が読むべき5冊を紹介しました。

部下だけでなく、女性の同僚や先輩との関わり方のヒントにもなると思いますので、ぜひ手に取ってみてください。